イケメン☆パーティー

「かりん」

呼ばれて、あたしは水野さんの目を見た。

「どうしたい?
俺にどうして欲しい?」


だから、聞かないで。

答えられないんだから。

すると……


「明日も仕事だしな。
もう1時半だし」


あ、声が変わった。

あたしが前から知ってる水野さんの声に戻った。

常識的でジェントルマンな水野さんに。

ってことは……

ホントに帰っちゃうつもり?


あたしは思わず水野さんの袖をつかんだ。

水野さんがその手を見た。

あ、言葉より先に手が出ちゃった……

すると――


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