イケメン☆パーティー

「あのさ、ほら、もうすぐ受賞パーティーがあるんだ、20日の日曜日。
水野さんは美沙子さんの披露宴に出るんだったよね?」

あたしが話を変えると、水野さんは片眉を上げてあたしを見た。

「かりん」


う、この俺様キャラ、どうもまだなじめない。

別に嫌いってワケじゃないんだけど……


「な、なに?」

「名前」

「え?」

「二人の時は名前で呼べよ」

「ああ……うん……」


名前で呼ぶのも、まだ慣れない…


「水野さん、じゃ、だめ?」

「だめ」

「智裕……」

「よくできました」


ニヤリと笑って褒めてくれたけど、なんとなくちょっと悔しい……


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