イケメン☆パーティー

「これくらい何でも出来たら、お嫁さんなんて必要ないですね」


あたしが思わずそう言うと、秋山さんは首を振っ た。

「結婚は、家事をしてくれる人が欲しくてするもんじゃないだろ?
一緒にいろんな体験を分かち合ったり、共感したり、自分にないものを教えられたり、
ただそばにいるだけでも温もりを感じて安心したり。
そういう相手が欲しいからするんじゃないかな?

少なくとも俺はそういうつもりでかりんにプロポーズしたんだけど」


あ、墓穴掘った……

昨夜、あたし秋山さんにプロポーズされたんだった。

でも、あたしはまだ秋山さんのプロポーズにこたえる準備ができてない。

だって、突然だったし……

そりゃあ、秋山さんのことは好きだけど……


あー、お嫁さん、なんて言わなきゃよかった。


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