イケメン☆パーティー
すると、智裕はあたしのためらいを察したようで、笑いながら言った。
「別に遠慮するなよ。
もう何度も見てるし?」
「いや、でも、それとこれとは別だから」
「ふうん、そんなもん?
じゃ、目つぶっててやるよ」
そう言って、本当に目を閉じた。
あたしはそれを確認して、じゃあ、と立ち上がり、着替えを出しドレスを脱ぎ始めた。
「かりんさ」
声を出した智裕にビックリして顔を見たけど、ちゃんと目はつぶったままだった。
安心して着替えを続け返事をした。
「なに?」
「ちゃんと話してなかったから、言っておこうと思うんだけど」
「うん」
なんだろう?
あたしは着替えの手を休めずに耳を傾けた。