イケメン☆パーティー

何もこたえられないあたしにそれ以上は突っ込まず、秋山さんはさらりと話題を変えた。


「そうそう、おととい会社で言ったけど、明日から京都に出張なんだ。
午後、そのしたくの買い物に出るから、そのついでに家まで車で送るよ」

「はい、ありがとうございます……」

あたしは話が変わったことにほっとしながら、秋山さんに頭を下げた。


秋山さん、やっぱりあたしのこと、なんでもお見通しなんだなあ。

今も、こたえられないあたしを見て、話を変えてくれたんだ、きっと……



あたしは食べ終えた皿などをキッチンに運び、朝食を作ってもらった代わりに、せめて洗い物くらいしようとスポンジを手にした。

すると、秋山さんが後ろからあたしを抱きしめてきた。


「あ、あの、秋山さん、あたし洗い物しますから、あっちでくつろいでて下さい」

しかし、秋山さんはますますあたしをぎゅっと抱き、後ろから耳たぶにキスしてきた。


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