イケメン☆パーティー
あたしがそう言うと、智裕はくすっと笑った。
「許すとか許さないとか、そんなこと考えなくていい。
ただ、これからは俺だけ見てろ」
「うん……」
智裕の気持ちが嬉しくて、涙があふれてきた。
ホントにホントに約束する。
もう、智裕だけだから……
智裕はそっとあたしの涙を指で拭いて続けた。
「俺さ、結婚してたときは、こんなふうに自分が思ってること話したりしなかった。
それもいけなかったんだと思うんだ。
浮気を責めたとき、元の奥さんに言われた。
あなたが考えていることがわからなかった、もっと自分の考えを話して欲しかったって。
で、その後も、女友達と付き合ってくなかで、女の人って言わないとダメなんだって気づいたんだ。
俺としては、黙ってても態度とかでわかるだろうって思ってたんだけど、どうもそうじゃないみたいだな、女性は」
「うん、それはそうだと思う」
「だからさ、かりんには、できるだけ話するように心掛けるよ。
ただ、できれば察して欲しいけどな」
苦笑いする智裕にあたしも笑みを返した。
「うん、努力する」