イケメン☆パーティー
「そうやって歩み寄っていけば、これからどんな問題が起きても、二人で乗り越えていけるんじゃないかなって思うんだ」
「うん」
「で、なんでこんな話をする気になったかって言うと、やっぱ、新郎新婦見て、当てられちゃったからかなと思うんだけどさ」
あたしは智裕を見上げてクスリと笑った。
結構影響されやすいんだ。
なんか可愛いかも。
あたしが笑ったことに気づいた智裕は、あたしの鼻をつまんだ。
「く、苦しいよお」
あたしが抗議すると、にやりと笑って手を離した。
「俺を笑うなんて100年早い」
やっぱ俺様だ。
でも、そんな智裕も好きだけど。
微笑みながら智裕を見上げていると、智裕はあたしの唇を指でなぞった。
「かりん」
「ん?」
「夢を実現したかりんはホントすごいと思うよ」
あらためてそんなふうに言われると照れちゃうじゃん。
「ありがと。
でも智裕のおかげだよ。
最初に夢の話をしてくれたのは智裕だし。
あの話聞かなかったら、あたし、マンガ家になる夢を実現させようなんて考えなかったと思うもの」