イケメン☆パーティー
「かりん、ずっと一緒に生きて行こうな」
あたしはもう限界だった。
智裕の胸に顔をうずめて、声をあげて泣いた。
いろんなことが頭をよぎった。
告白せずに智裕を諦めようとしていたこと。
仕事が忙しくてマンガを描く時間がなくて悩んだこと。
一度は賞に落選したこと。
でも、嫌なこと、辛かったこと、全部全部ひっくるめても、今の幸せな気持ちでおつりがくる。
大好き。
愛してる。
智裕は、そばにあったティッシュであたしの顔を拭いてくれ、笑いながらキスをくれた。
「こんなに泣かせるつもりはなかったんだけどな……」
うそ。
だって、智裕は意地悪だもん。
もうあたし知ってるもん。
プライベートモードの智裕は会社と違ってすごく意地悪なんだから。
そう思ったら、なんだか笑えてきた。