イケメン☆パーティー
秋山さんは手を挙げてバーテンダーを呼び寄せ、ウイスキーのロックを頼んだ。
そして、胸ポケットからタバコの箱とライターを取り出し、あたしに「吸っていい?」と聞いてきた。
こういう仕草、一つ一つが大人っぽくてカッコイイんだよなあ。
あたしもちょっと大人ぶって足を組みなおし、「どうぞ」と答えた。
タバコの煙を吐きながら、秋山さんがあたしの全身に視線を走らせたのがわかった。
「今日のドレス、よく似合ってるな。
あ、これってセクハラか?」
そんな風に見られたら、ちょっと恥ずかしい。
でも、気合い入れてちょっと大人っぽいデザインのドレスを選んだんだもん。
憧れの人に褒められて、嬉しくないはずない。
「え、そんなことないです。嬉しいです」