イケメン☆パーティー

しかし、舜はあたしをいたぶることをやめてくれない。

「舜、やだよっ!
お願い、もうやめて。
なんでも言うこと聞くから!!」

あたしが半泣きで懇願すると、舜はやっと手を止めてくれた。

「なんでも?」

低い声で舜が聞いてきた。

あたしはほっとして、ウンウンと何度も頷いた。

「うん、なんでも」


すると、舜は少し思案してから言った。

「じゃあ、今夜付き合え」

「今夜?」

あたしが聞き返すと、舜はあたしの目を覗き込むようにして言った。

「今日は残業しないであがれ。
俺もそうするから」


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