イケメン☆パーティー
食事を終えて店を出ると、舜は「まだ帰さねーぞ」とあたしの手をつかんで歩き出した。
次に舜が向かったのはクラブだった。
大音量で音楽が流れる店内に入ったかと思うと、しかしすぐにあたしは防音のきいた小部屋に連れて行かれた。
VIPルーム。
初めて入った。
混み合うフロアをガラス越しに見下ろせるようになっている。
へえ、こんな風になってるんだ……
舜は慣れた様子で柔らかそうなソファーに腰を下ろした。
さっきのレストランでも思ったけど、舜って何者?
今まであたしが知ってた同僚の舜とは全く違う面ばかり見せられて、あたしは戸惑った。
「何突っ立ってんの、座れば?」
舜に言われ、あたしもソファーに座った。