イケメン☆パーティー

いつの間に頼んだのか、ウェイターがカクテルを二つ運んできた。

「あ、これ……」

それは先日パーティーで舜が頼んでくれたのと同じカクテルだった。


「乾杯」

舜に言われ、グラスを合わせる。

「おいしい」

どうして舜はカクテルでも料理でもあたしの好きなものがわかるんだろう。


「セックスオンザビーチ」

「はあ?」


突然舜がおかしなことを言い出すから、思わずカクテルを吹き出しそうになった。

しかし、舜はクールな表情で続けた。

「このカクテルの名前」


ああ、そう言えばこの前、聞いたんだっけ。

しかし、すごい名前……


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