イケメン☆パーティー

「分かってる。
秋山さんも認めてたよ、今までのことは。
でも、プロポーズされたの。
あたしのことは本気だって。
でもね、あたし、秋山さんも断るから」


そう、あたしは決めたんだ。

どちらかを選べないなら、どっちも断ろうって。


「なんだよ、それ」

舜はいぶかしげに眉をひそめた。


「あたし、二人のうち一人を選ぶなんてできないよ。
でも、二股なんてあたしにはできないし、
舜だって嫌でしょ、こんな優柔不断な女……」


あたしがうつむき加減に言うと、舜は表情を和らげた。


「いいよ」

「え?」


< 65 / 381 >

この作品をシェア

pagetop