イケメン☆パーティー

「かりんが俺の下に配属されてきた時、うまく言えないけど、感じたんだ。
俺が待ってたのはこの子だって」

「…………」

「かりん、愛してる」


そんな……

ずるいよ、秋山さん。

そんな優しい表情でそんなこと言われたら、あたし……

選べないって言ってるのに……

そんなどうしようもない女なのに……


あたしはうつむきがちに声を絞り出した。

「秋山さんは仕事も料理も何でもできて、でもあたしはまだ半人前で中途半端で。
……なんでこんなあたしを好きだって言ってくださるんですか?」

すると、秋山さんは楽しそうに答えた。

「んー、ひとことで言うなら一目惚れ。
でも、仕事の覚えは早いし、周りに気配りできるし、言葉遣いもきちんとしてるし、素直だし……
もっと、言う?」

「いえ。
買いかぶり過ぎですっ」


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