イケメン☆パーティー
可愛い名前って……
名前を褒められたことなんてあまりなくて、ちょっとドキッとした。
でも、褒め上手な男の人って、ちょっと軽い感じもするな……
あたしが水野さんの後姿を見送ってると、隣の席の舜が肩をつついてきた。
「気をつけろよ」
「え?何が?」
「これ以上ライバルが増えたんじゃかなわねーよ」
「は?」
「いや、まあいいや。
今夜、空いてる?」
「あ、うん……」
「じゃ、この間タクシー拾ったところで」
「……わかった」
あたしがそう答えると、舜は満足したようにオフィスチェアのキャスターを転がして自分の席に戻った。