イケメン☆パーティー

秋山さんは席を立ち、窓際の打ち合わせテーブルに水野さんを誘った。

と、秋山さんが背を向けた瞬間、水野さんはあたしを見て、ニコッと笑いかけてきた。


やだ、あたし、ずっと見てたみたいに思われたかも。

いや、実際見てたんだけど……


あたしは赤面してうつむいた。

すると、隣の舜が席を立ち、あたしの肩に手をおいた。

あたしが顔を上げると、舜は耳元で囁いた。

「かりん、コーヒー奢るからちょっと来て」


あたしは水野さんの方を見ないようにして、先をいく舜の後を追った。

でも、視界の隅で水野さんが舜とあたしを見ているのを感じていた。


< 80 / 381 >

この作品をシェア

pagetop