イケメン☆パーティー
秋山さんは席を立ち、窓際の打ち合わせテーブルに水野さんを誘った。
と、秋山さんが背を向けた瞬間、水野さんはあたしを見て、ニコッと笑いかけてきた。
やだ、あたし、ずっと見てたみたいに思われたかも。
いや、実際見てたんだけど……
あたしは赤面してうつむいた。
すると、隣の舜が席を立ち、あたしの肩に手をおいた。
あたしが顔を上げると、舜は耳元で囁いた。
「かりん、コーヒー奢るからちょっと来て」
あたしは水野さんの方を見ないようにして、先をいく舜の後を追った。
でも、視界の隅で水野さんが舜とあたしを見ているのを感じていた。