イケメン☆パーティー
フロアを抜け、自動販売機の並ぶエリアに出ると、舜が缶コーヒーを取り出したところだった。
「ほら」
「ありがと」
あたしは缶を受け取り、コーヒーを一口飲んだ。
「なんか参るよなぁ」
舜が自動販売機に寄りかかって独り言のように呟いた。
あたしが舜の顔を見ると、舜はあたしに目を合わせてきた。
「かりん、モテ過ぎだろ?」
あたしは赤面した。
「な、なに言ってるの?
モテるのは舜の方でしょう?」
ドキドキしながら反論した。
しかし、舜は斜めにあたしを見下ろし、ぷいと目を逸らした。
「さっきのヤツの視線、気付いてたろ。
かりんだって気付いたからアイツのこと見てたんだろ?」
う、図星……