イケメン☆パーティー

でも、べつに水野さんは、あたしが好きとかいうんじゃないと思うけど……


「なぁ、ああいうのも好きな訳?」

「そんな!
今日初めて会ったばかりの人を好きも嫌いもないよ」

そうよ、まだ会ったばっかじゃん。

「フーン……」

舜はジロリと横目であたしを見て呟いた。


う、舜の目、なんかこわい……


「ならいいけど。
今夜の約束、忘れるなよ」

「うん」


そのとき他部署の人が近づいてきたので、あたし達はデスクに戻ることにした。


あたし達が戻ると、もう水野さんの姿はなく、あたしはほっとして席に着いた。


秋山さんと舜だけでも手一杯なのに、更に水野さんまでとか、絶対無理だから。

あたし、しっかりしろ!

あたしは水野さんのことを頭から追いやって仕事を再開した。




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