イケメン☆パーティー
あたしが舜を振り返ると舜が頷いたので、あたしは「どうぞ」と前のソファを勧めた。
茅島さんは、水野さんの先輩というのだから、せいぜい20代後半くらいだろう。
いや、社長っていうくらいだからもしかしたら30歳を超えているのかな。
でも、すごく綺麗で洗練された雰囲気の素敵な女性だった。
あたし達の向かいに水野さんと茅島さんが座り、2人の頼んだカクテルが運ばれてきたところで、4人で乾杯した。
「お二人は恋人同士?」
いきなり茅島さんに聞かれ、あたしが戸惑っていると、舜が代わりに「そんなところです」と答えた。
「美男美女でお似合いだわ」
茅島さんに微笑んで言われ、あたしは慌てて手を振った。
「とんでもないです。
水野さんと茅島さんの方がずっと美男美女の素敵なカップルです!」
すると、茅島さんはコロコロと楽しそうに声をあげて笑い、水野さんが苦笑いしながらあたしに小声で言った。
「僕と美沙子さんは、そんなんじゃないよ。
たまに呼び出されて飲みに付き合わされてるだけ」