イケメン☆パーティー

それを聞いて水野さんがため息をついた。

「軽く言ってくれるよなあ。
それで、僕の10倍の年収稼いでるんだから、頭上がらないですよ」

あたしはびっくりした。

「えーっ、10倍ですか!?」

しかし、美沙子さんは涼しい顔でグラスに手を伸ばしていた。

「大袈裟よー。
私くらいの年になれば誰だって同じくらいは稼いでるわ」

しかし、水野さんを見ると、あたしに向けて小さく首を横に振っていた。

やっぱり、美沙子さん、すごい人みたい……

あたしは呆然としてしまった。


「どういったお仕事をされてるんですか?」

驚いて言葉をなくしてしまったあたしの代わりに、それまで黙っていた舜が美沙子さんに話しかけた。


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