イケメン☆パーティー
あたしは首をひねったけど、もしかするとそうなのかも。
そう思うくらい、舜は真剣な表情で美沙子さんの話を聞いていた。
美沙子さんも、そんな舜に話をするのが楽しいようで、さまざまな話を聞かせていた。
なんだか、先生と生徒みたい。
あたしはちょっと微笑ましく思いながら、そんな2人を見ていた。
美沙子さんの話があたしには難しくなってきて、ふと腕時計を見るとそろそろ終電の時間だった。
あたしは話が途切れたところで、切り出した。
「ごめんなさい、あたし、そろそろ電車がなくなりそうなのでお先に……」
すると舜が、立ち上がりかけたあたしの袖を引いた。
「後でタクシーで送るから、もう少しいいだろ?」
でもあたしは眠くなってもきていた。
ただ、舜がまだ美沙子さんと話していたそうなのはわかっていた。
だから舜の手をそっとはずして言った。