イケメン☆パーティー

「もう彼女にちょっかい出さないと約束してくれますか?」

「する、するから離してくれ!」


水野さんが男を突き飛ばすと、男はちょうど青に変わった横断歩道をふらふらと逃げていった。


「あ、ありがとうございました!」

あたしは水野さんに頭を下げた。

「いや。
大丈夫だった?」

水野さんは気遣うようにあたしを見た。

「はい、大丈夫です。
本当にすみませんでした。
じゃあ、失礼します」

あたしは点滅し始めた信号を見て、慌てて横断歩道を渡ろうとした。


すると、水野さんに腕をつかまれた。

「えっ!?」


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