イケメン☆パーティー

ええっ、そうだったの?


「本当にありがとうございました」

あたしはあらためて頭を下げた。


水野さんは笑って首を振った。

「そんなに気にしないで。
僕が悪かったんだから。
やっぱり、最初からちゃんと送るべきだったよ。
怖い思いさせてすまない」

「いえ、そんなこと……」

水野さんが謝ることじゃないのに……


「自分で送るって言ったのに、これじゃあ、舜君に怒られそうだな」

「いえ、あたしが断ったんですから……
あ、そういえば水野さん、舜の名前までよくご存知でしたね」

「ああ、今日の昼間、秋山さんから聞いたんだ。
ABCコーポレーションさんのシステム提案書、彼が書いたんだってね。
すごく良くできてた」

「ああ、それで」


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