一緒にいたいの
小さい頃のこのエピソードは
きっと、今に繋がる。
「ぼく、大きくなったらとーきょーにいく!」
なんて、将来を語ったアイツ。
「え?」
初めは、驚くしか出来なかった。
―でも
「頭のいいだいがくに行って、えらいひとになるんだ!!」
「そんなぁ…」
それを聞いてアタシは
泣いて泣いて……
アイツを困らせた。
だけど、東京なんて遠い場所に
行って欲しくなかった。
もう少し大きくなったアタシは
こんな夢は
無謀だとわかった。
―――でもサ
わりと小さい頃の感覚のほうが、合ってるんだよね。
アイツは今―
夢の第一歩を歩み始めたんだ。