あの音が聞きたくて
「何でもないよ。」
しばらくの間、リオンを抱きしめていた

麻衣が希美に話しかけた。

「遅くなったけど、晩御飯にしようか!」

希美とリオンにそう言って、

リオンの手を取り、台所ヘと向かう。

「ダーダー、アーアー」

リオンが麻衣に話し掛ける。
いや、何かを訴えかけている様子だ。

「リオン、変な声ばかりだしてる。」

希美が少し怒った口調で声をだした。
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