あの音が聞きたくて
「ダーダーアーアーアーア」

おかずも何も残すことなく、
リオンは、ご飯を食べ終わった。

食事を終えたリオンはやたらと
テーブルを叩き続けた。

かと思いきや、冷蔵庫、テレビ、

家の周りにある大きな物を叩き続ける。

「リオン!行儀悪いぞ!」

健治がたまりかねて、リオンを注意した。

だが、リオンはその行動やめない。

「リオン!」

リオンの真正面に立ち、
手を取り、健治が声をかけた。

その声が聞こえたリオンは、
再び笑いだし

「アア、アッコ!」

と言って、健治に抱き着いた。
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