あの音が聞きたくて
お店を後にした麻衣とリオンは、訓練施設ヘと向かった。

時間帯はもうお昼過ぎ。
この頃になると、リオンはパッチリと目が覚めていた。

車の中ではキョロキョロ、キョロキョロしている。

かと思い気や、いきなり両手をバタバタさせ、暴れ出した。

「何しようがよ?じっとしときなはい!」

麻衣が注意しても聞かない。

いや、正確には聞こえておらず、
リオン自身が何も音が聞こえていないという
ストレスからバタバタ暴れているのだ。
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