あの音が聞きたくて
麻衣がケーキを皆にわけ、
誕生日会がはじまった。

喜ぶリオンはケーキから
ご飯から次から次へと
口の中につめていく。

よっぽど喜んでいるし、
お腹も空いていたのだろう。

テーブルの彼の席の前には
おかずやらごはんやら
ケーキをこぼしまくっている。

「落ち着いて食べなさい!」

麻衣が注意するが、リオンは
笑って、ご飯を食べ続けるだけである。

(今日ぐらいは大目に見てあげよう。)

麻衣も心の底からリオンを
祝っていた。
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