あの音が聞きたくて
昼間の時間は、麻衣はリオンが寝ている隙に

手話の勉強を続けた。
ある程度覚えるまでは、
リオンには見せないようにしていた。

健治は営業の仕事での移動中や、

通勤中の時間を利用して
手話の本を読んでいた。

家に帰ってからは、リオンを寝かせた後は
麻衣との勉強会である。

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