あの音が聞きたくて
健治も麻衣と同じような気持ちだった。

ただ、今はこの勉強が楽しかった。

自分のためではなく、
誰かのために勉強している。

そして、それは息子のリオンの
将来のための勉強となっている。

リオンのために頑張れるならと、
知らない内に、
健治は手話が好きになっていた。
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