あの音が聞きたくて
「ガッシャーン!」

食器の割れる音を聞くたびに

「またか…」

と麻衣は思っていた。

最近は回数は減りこそすれ、

その想いは変わらない。

最近では、麻衣すらも忘れた頃に

リオンがその行動を起こすので、

もう少し頑張れば、
この行動は治るだろう。

麻衣はそう信じていた。
< 90 / 133 >

この作品をシェア

pagetop