あの音が聞きたくて
健治もそんなリオンの姿を見るのが
毎日の楽しみであった。

「こいつのためにがんばらなきゃあな〜」

という気持ちで毎日働いていた。

両親にかかる負担はかなりのものである。

だが二人はそれを苦にはしていなかった。

お互いに辛い事や時期は多かったであろう。

全てはリオンを保育園に通わせ、

皆と同じ生活を送らせてあげるためである。
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