好きって言いたい~③人のStory~
「ご注文お決まりですか?」




彼女の小さい唇が綺麗に動く。




彼女の小さい手が器用に動く。




「あの・・・?」




「おい?怜?・・・」




平太と彼女の戸惑いの声が俺に投げかけられる。




「あっごめん」




ついつい彼女に見とれてたなんて言えない




「あ~と・・・じゃあ、アイスコーヒーと




この今日のデザートで・・」




「あっ俺も」




「はい!今日のデザートはチーズケーキなんです。




私の手作りなんです。ありがとうございます!」




彼女はそう言うとくるっと背を向けて




俺の前からトコトコと去って行く。




俺の目は彼女の後姿に釘付け。



「おい?怜。大丈夫か?」




隣から平太が心配そうに




声をかけてくるのも耳に入らないくらい




もう俺は彼女に夢中(笑)
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