好きって言いたい~③人のStory~
その日は、高校に入って初めて




寝坊した日だった。




いつもの電車より2本遅い快速電車に




素早く乗り込んだ。




「ふ~っ」




久しぶりに全力疾走。




乱れた息を整える。




「乗りますぅぅぅ~!!」




俺の胸に飛び込んでくる勢いで




女の子が乗り込んでくる。




乗り込んだ直後に電車が動きだす。




その揺れに耐えられなかった彼女の小さい体が




俺の胸にスポッと入る。




「あっすいません・・・」




彼女は、体勢を整えながら




顔を上げる。
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