いつか王子さまが
土曜日の朝。
ふて寝を決め込んだ咲子だったが外は爽やかな風が吹いていて、しばらく雨続きでたまった洗濯物を一挙に干すチャンスだった。
テキパキと部屋の掃除までしてしまい、咲子は久しぶりに近所を散歩くらいしてみっかと思い直した。
商店街は、賑やかで、いつも咲子が帰り道に見るシャッターが閉まった寂しい夜と同じ場所には思えなかった。
「いきものや」
商店街の中で、ひときわ人が集まっている店があった。
親子連れが熱心にみている。
何だろ?
小さな男の子が、お父さんに抱っこされながらガラス越しに見つめている物は…
「ありがとうございました。全部で@万円です」
いきもの大好きといった感じのお姉さんに満面の笑顔で渡されたのは…
大きな顔したウサギであった。
ゆったりと新しいゲージに入った垂れ耳のヘチャムクレな外国生まれの『ロップイヤー』
毛の色はグレーだが光の加減で青く見えたりもする。
何匹かいたのだが、一番ブサイクな癖して、オレさまは高いんだよ!オーラを出していた彼に何故か決めてしまったのだ。
それにしても一生に一度くらいの衝動買いである。
ウサギに二万以上するものがあるなんて知らなかった。
ゲージ、エサ、敷くものなどなど、合計額はかなりの値段だった。
マンションはペット禁止ではあるが、ウサギは鳴かないし、掃除をきちんとすれば匂わない。
何とかなるだろう。
まずは、名前をつけなきゃね
ふて寝を決め込んだ咲子だったが外は爽やかな風が吹いていて、しばらく雨続きでたまった洗濯物を一挙に干すチャンスだった。
テキパキと部屋の掃除までしてしまい、咲子は久しぶりに近所を散歩くらいしてみっかと思い直した。
商店街は、賑やかで、いつも咲子が帰り道に見るシャッターが閉まった寂しい夜と同じ場所には思えなかった。
「いきものや」
商店街の中で、ひときわ人が集まっている店があった。
親子連れが熱心にみている。
何だろ?
小さな男の子が、お父さんに抱っこされながらガラス越しに見つめている物は…
「ありがとうございました。全部で@万円です」
いきもの大好きといった感じのお姉さんに満面の笑顔で渡されたのは…
大きな顔したウサギであった。
ゆったりと新しいゲージに入った垂れ耳のヘチャムクレな外国生まれの『ロップイヤー』
毛の色はグレーだが光の加減で青く見えたりもする。
何匹かいたのだが、一番ブサイクな癖して、オレさまは高いんだよ!オーラを出していた彼に何故か決めてしまったのだ。
それにしても一生に一度くらいの衝動買いである。
ウサギに二万以上するものがあるなんて知らなかった。
ゲージ、エサ、敷くものなどなど、合計額はかなりの値段だった。
マンションはペット禁止ではあるが、ウサギは鳴かないし、掃除をきちんとすれば匂わない。
何とかなるだろう。
まずは、名前をつけなきゃね