いつか王子さまが
何かがドアに体当たりしているようだ。
「プリンス?!」
プリンスがまさに脱兎の勢いで玄関に飛び出していく。
ドーンドーン!と、プリンスも必死にドアに体当たりしている。
「よしなさい!」
「ヤメロって!」
部屋の中と外で悲鳴にも似た声が聞こえた。
プリンスも、ドアの向こう側も体当たりを止める気配がない。
咲子は、思い切ってドアを開けた。
「うわぁ!」
足下を白い何かが凄まじい速さで通り抜けた。
「ロミオ、ロミオじゃないか」
目の前にいる背の高い男の人が口をあんぐりして、咲子の部屋のある地点を見つめている。
そこには、ぴたりと寄り添う2人、いや、2匹のウサギが…
「プリンス?!」
プリンスがまさに脱兎の勢いで玄関に飛び出していく。
ドーンドーン!と、プリンスも必死にドアに体当たりしている。
「よしなさい!」
「ヤメロって!」
部屋の中と外で悲鳴にも似た声が聞こえた。
プリンスも、ドアの向こう側も体当たりを止める気配がない。
咲子は、思い切ってドアを開けた。
「うわぁ!」
足下を白い何かが凄まじい速さで通り抜けた。
「ロミオ、ロミオじゃないか」
目の前にいる背の高い男の人が口をあんぐりして、咲子の部屋のある地点を見つめている。
そこには、ぴたりと寄り添う2人、いや、2匹のウサギが…