限りある世界で、僕たちが出来ること。

部活が無事終了し。顧問の話しに入る。

「明日っから特別合宿を行う。それにあたって、俺の昔の教え子をまた呼ぶことにした。お前は覚えてるだろ?水城」

話を振られて急だったが、俺は瞬時にあの筋肉マッチョを思い出した。それと、合宿で出た、先輩達が気が向いて作った胃もたれするトンカツを…。
多分、俺の目は今引けているんだろう。自分でもわかっていた。

「はい。中濃ソースより、色濃く覚えてますよ」

「ははっ。うまいように言うな。確かに、あんときのトンカツは、ちと胃にキツかったよな」

その言葉に、顧問の先生を取り囲んでいる生徒(部員)たちの前列(二年)が頷き、だったよなぁ。と一言漏らした。

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