プリンセス*Magic
「さあ!張り切って行くわよ!」
「待ってよ、蒼維っ!!」
仕事が終わり、今は午後七時。
あたしは小走りで蒼維の後を着いて行っていた。
あたし達が今いるのは、様々なジャンルのお店があるショッピングモール。
変わる…と決めたはいいものの、あたしは蒼維のしたい事がさっぱり分からないでいた。
「蒼維…まずはどこ行くの?」
「そりゃ、まずは詩音の髪の毛を切りに行くのよ!
香川先輩に認めてもらうには、まずは外見からだからね!」
「ええー?髪の毛切るの?」
あたしは三つ編みを触りながら呟いた。
何年も髪を伸ばした自慢のロングヘアーだったのに…。
「当たり前じゃない!
詩音が三つ編み出来ないようにスキンヘッドにしてやる!」
「ちょっ…やめてよ!」
スキンヘッドって…そんなぁっ!
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