プリンセス*Magic



驚きを隠せないまま蒼維の元へ向かう。

蒼維はあたしを見て「詩音かわいくなったよ!」と大絶賛してくれた。



あたしの髪型は、シンプルなショートボブとなっていた。


自分でも信じられないような変わり様に、あたしは愕然としたまま。




「髪の毛はスッキリしたからいいんだけど、あとはそのコントみたいな眼鏡よね」



「酷いよ、蒼維ー!」




あたしはそう言いながらも美容院を出て行った。


でも、あたしの顔に浮かんでいたのは…笑顔。

なんだか少しだけ、心が軽くなった気がした。






「すいません!この子をコンタクトにしちゃってください!」



「は…はい…」




次に訪れたのはメガネ屋。

蒼維の勢いに、店員さんはタジタジだった。




「では、こちらへ」



「はい…」




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