プリンセス*Magic
電車の中は、通勤ラッシュという事もあり、たくさんの人で溢れ返っている。
あたしはドア付近に立って、香川先輩の姿を捜す。
いつもなら、近くにいるはずなのに…何故か今日はいなかった。
しょぼん…と顔を下げたあたし。
と同時に、あたしのお尻付近に違和感を感じた。
今までに体験した事のない恐怖。
あたしがそっとお尻に手を当てると、そこには知らない人の手が。
こ…これって…痴漢?
慌てて手が伸びている先を探る。
そこには、知らんぷりをしながら手を動かしているオジサンがいた。
昨日までブサイクだったあたしは、勿論こんな目にあった事などなくて、どうすればいいかが分からなかった。
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