プリンセス*Magic



今まで散々バカにされた。

「相手にされる訳ない」と自分でも思っていた。



そんなあたしを…変えたい。




「それは…香川先輩が好きだからですっ!」




目をつむって、

勇気を振り絞って、

精一杯気持ちを表現する。



…あたし達の間に沈黙が流れる。


やっぱり、ダメだったか。

外見は変わったって、所詮あたしはジミ女だもん。




「やっぱり今の話は―――」



「…今のマジだよな?」



「…え?」




香川先輩の普段聞かない照れたような声。


びっくりしたあたしは目を開けると、普段からは想像も出来ない香川先輩の姿がそこにはあった。




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