プリンセス*Magic



「先輩…」



「なんか…俺、有末さんの事が好きみたいだ」



「………っ!」





なんでだろう。

これは夢だよね?



あの香川先輩が、あたしの事を…好き?

会社一ジミ女のあたしを?




「嘘だ…」



「嘘じゃない。本当」




香川先輩はあたしと同じ視線になるよう身体を傾けると、はっきりと、凛とした声で言った。






「ずっと好きだったよ、

“詩音”―――」








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