俺様王子の秘めゴト
そして私は地獄の扉をあけたのだ。
















「失礼しやーす。」









さっさと終わらせて帰ろう。








頭の中でそればっかりを考えながら中に入る。









「待ってたよ姫谷さん!!」








あー……。









王子はキラッキラの笑顔でお出迎え。









私はこの笑顔が好かない。









この、仮面を着けたような笑顔。










「わざわざ足を運んでもらって申し訳ない。」








そう言いながら近付いて来る。








「いえ…で、用件とは…?」



「単刀直入で申し訳ないのだが、これを受け取って欲しい。」












・・・・・。









そう渡されるはピンバッチ。









キラキラのゴールドバッチ。









丸い形で中央に『S』が彫り込まれているピンバッチ。









これは一体…










「ダメかな?」









ダメかと聞かれても…








う~ん。









頭の中でグルグルと思考が回る。










会長=王子からの渡し物。





つまりはプレゼント。






ってことは…










「まぁ、折角ですのでいただきます。」







高く売れる!!!!!!



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