俺様王子の秘めゴト
「てめぇいい加減自力で来いよ。」









生徒会室に足を一歩踏み入れるなり睨まれる。








やだよ。








出来ることなら帰りたいんだから。








「はな、茶。」









そうして奴は自分の机に座る。








だから私ははなじゃない。








「はな、早くしろ。」









っとにもう…









ため息を溢す。









この1ヶ月。









ため息をしない日はない。








「暴君が。」


「華南。」









ん?









珍しく名前を奴から呼ばれ振り替える。








「今日、文化部の予算提出期限なんだよ。貰って来い。」









…まぁ…こんなことだろうとは思ったケドね。









「華南ちゃんたいへんだねー。」








コップにお茶を注いでいると後ろから肩を抱かれた。









「真波先輩!」









現れたのは真波 圭[マナミ ケイ]先輩。









生徒会副会長で、奴と同じ3年。










「暴君にコキ使われて可哀想、あんなやつの補佐なんて辞めて俺の補佐にならない?」



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