俺様王子の秘めｺﾞﾄ

「いたたたたたっ、ちょっ痛いよ啓志。」










悲鳴を上げる真波先輩。









「お前がいつまでも離さねーからだ。」









いや意味分かんないし。









「…んっもう!啓志はﾔｷﾓﾁやきさんだな!」








先輩?









真波先輩は解放されたてをプラプラとさせながらｳｲﾝｸする。









正直、キツいわ。









「そんなに華南ちゃんが好きならなんで苛めるかなぁ。」



「ちょ…てめっ…圭!!」










ん?










今なんて…?









魔王が…私を好き?









「ほんとは補佐にしたのも残り僅かな時間で、せめて少しでも自分に興味を示してほしいって思ったからだろ?」









なにそれ。









「素直になれよ!」



「圭!それ以上言ったら首締めるぞ!!」









そんなの知らない。









てか…









「玖城先輩が私を好きとか絶対あり得ないですから。」









何を言っているのか真波先輩は。









冗談にもほどがある。









詰まんないですよそのｷﾞｬｸﾞ。









「………華南ちゃん。」


「はい?」










ここで言われる不思議な言葉。











「華南ちゃんって…天然?」