俺様王子の秘めゴト
「華南ちゃんはほんと可愛いなぁ!!」










なぁ!








わしゃわしゃと髪をぐちゃぐちゃにされた。








「真波先輩!!」









突き飛ばすとけらけら笑って「華南ちゃんに怒られちゃった!」と反省してる気全く無いです…。









「圭、殴り飛ばすぞ。」


「怒っちゃ嫌だよ啓志。」









てか最早楽しんでますが…。









「あの…私失礼しますね。」








これ以上付き合う気が起きず、二人が言い争う前に帰ることにする。









「え?ちょい華南ちゃん?」









真波先輩に止められるが知ったことか。









鞄を素早く取ると突き刺さる魔王の威圧を無視し生徒会室を後にした。









あれがうちの学園の人気を二分するとは…。









玖城 啓志と真波 圭。









生徒会の会長と副会長のこと二人は学園の仕事だけではなく人気すら二分している。








私は魔王同様何処がいいのかさっぱり分からないけど…。









「はぁ、でもまだ真波先輩の方がマシなんだよな…」







あんな暴君よりは。










あんな我が儘よりは。










あんな俺様王子よりは…。









「はぁ。」










ため息をこぼした。


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