俺様王子の秘めゴト
めんどくさいなぁ…











「ちょっと。」









ん?










顔を上げると数名の女の子がいた。









またか…。










最近無かったんだけどなぁ…。









「姫谷さんよね?」
「違います。」









即答。









「嘘言わないで!姫谷さん以外にそのバッチつけられる人なんていないんだから!!」









はぁ、めんどくさ。










「だったら確認なんか取るようなことしないでよ、分かってるならさ。」









聞かれたらめんどくさいから普通に言うわ。









違うって。










「で、何?」










どうせ嫌み言って来るんでしょ?








「王子に近づかないで欲しいの。」









やっぱり。









「そりゃ無理でしょ?私あいつの補佐官だし。」


「あいつ?」




「あいつって玖城先輩のこと?」


「王子をあいつ呼ばわり?!」









あー失言。









「ちょっと姫谷さん!!!」




「仕方ないじゃん。あいつのこと先輩とか会長とか王子とか呼べないんだから。」









呼べないんだから仕方ないでしょ。








仕方ないから本人の前では先輩ってたまに言ってるけどほとんど呼ばないし。
< 22 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop