俺様王子の秘めゴト
馬鹿にして。
私はあんたの所有物じゃない!!
どかどかずかずか。
人目も気にせず大股で歩く。
あの人は、きっと私の事を女として、見ていないんだ。
そう思ったら更に腹立ってきた。
「魔王の馬鹿野郎!!」
「誰が魔王だって?」
どきっ。
力の限り怒鳴ると後ろから声をかけられた。
やっばっ…。
足を止め、ゆっくりと振り返る。
と、そこにいたのは…
「なんだ…真波センパイか…。」
真波 圭先輩だった。
「なんだって、ちょっと傷つくな。」
「あ、いや…そんなつもりじゃ…。」
私が胸を撫で下ろすと変わりに肩を竦める先輩。
あっちゃー、失言。
直ぐ様弁解をするとくすりと先輩は笑った。
「分かってるよ、華南ちゃんの困った顔が見たくなってちょっと言ってみただけ。」
なっ………。
その言葉で私の顔が赤くなる。
「で、誰が魔王なの?」
そんな私を楽しそうに見ながら、近寄ってきて頭に手を置かれた。
「えっと…。」
言えない…。
「もしかして…啓志?」
どきっ…。
すっ…鋭い…。
私はあんたの所有物じゃない!!
どかどかずかずか。
人目も気にせず大股で歩く。
あの人は、きっと私の事を女として、見ていないんだ。
そう思ったら更に腹立ってきた。
「魔王の馬鹿野郎!!」
「誰が魔王だって?」
どきっ。
力の限り怒鳴ると後ろから声をかけられた。
やっばっ…。
足を止め、ゆっくりと振り返る。
と、そこにいたのは…
「なんだ…真波センパイか…。」
真波 圭先輩だった。
「なんだって、ちょっと傷つくな。」
「あ、いや…そんなつもりじゃ…。」
私が胸を撫で下ろすと変わりに肩を竦める先輩。
あっちゃー、失言。
直ぐ様弁解をするとくすりと先輩は笑った。
「分かってるよ、華南ちゃんの困った顔が見たくなってちょっと言ってみただけ。」
なっ………。
その言葉で私の顔が赤くなる。
「で、誰が魔王なの?」
そんな私を楽しそうに見ながら、近寄ってきて頭に手を置かれた。
「えっと…。」
言えない…。
「もしかして…啓志?」
どきっ…。
すっ…鋭い…。