俺様王子の秘めゴト
「…………成る程ね。」











話してる過程で仁王立ちから座った茜は今、胡座をかいて腕を組んでいる。









「王子がねぇ……。」









どうせまた嘘だと思ってるんでしょ?








いつも私の話、聞き流してたじゃん。









「それでアンタは王子の前では泣かず、副会長の優しさに甘えて抱きついちゃった訳だ。」









仰る通りで。










「ヤバイかもねぇ……。」









あ、やっぱりそう思います?









「副会長に抱きついちゃったら不味いでしょ!!」









そっち!!?









まぁそっちも重要ですが、私が相談してるのはそっちじゃなくてですね…。









「あんた、まじでヤバイかも。」








お…ほほほほ…。










何が?なんて聞かなくても分かる。








でも今はそっちよりも魔王に暴言吐いた事の方が重要。









「どうしよっか茜。」



「知らん。」










なにぃ?!
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