俺様王子の秘めゴト
「殺しても良いかしら?」










良くないです!!!!









茜は机を見たまま話す。









でもその顔は、昨日の奴より怖かった。








般若だ…。









笑顔なのに怖い…。









周りにいる生徒もその怖さに青ざめている。








「華南ちゃ~ん?」


「はひっ!!」









背筋を伸ばす。








変な汗が背中を伝う。









「ちょっと…」










そう言って茜は、襟を掴み私を引きずり教室を後にした。









怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。









頭の中は恐怖の文字一色。









茜…マジギレしてる…。










茜とは中学からの付き合いになるが、マジギレしたのを見るのはこれで二度目だ。








最初の一回は丁度三年前。








中2の時に一度だけ。










その姿を見て私は決して茜を怒らせないようにしようと心に誓ったのだ。










そして今回二度目。










茜は私を引っ張りある場所に連れてくると私を投げ、大声で叫んだ。









「っざけんなよ馬鹿供が!!!!」









怒鳴ったあと、どすりと座り足と腕を組む。









「やることが低能すぎんだよボケ!!」



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